水素エネルギー

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水素燃料(すいそねんりょう)とは、燃料として用いる場合の水素のこと。新エネルギーのひとつで水素エネルギーとも呼ばれている。


水素エネルギーのエネルギー収支比

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  水素は未来のエネルギー源になるであろうとよくいわれる。 原料は無尽蔵にある水に求められ、これを分解して得た水素燃料では資源の枯渇を心配する必要がない。水素は燃やせば元の水に戻るだけなので無公害の燃料として、クリーンなエネルギー・システムが構成できるという。しかし、ここで間違ってならないことは、この場合の燃料としての水素はあくまでもエネルギー伝達の媒体にすぎず、水素を製造するためのエネルギー源を他に求めなければならないことである。
久保田 宏 編;選択のエネルギー、日刊工業新聞社、1987年

エネルギー変換の回数と効率

  1. ◎化石(熱)=(熱)利用 変換0
  2. ◯化石(電)→ (電)利用 変換1
  3. ◎再エネ(電)=(電)利用 変換0
  4. ◯再エネ(電)→水素 =(熱)利用 変換1
  5. ✖️再エネ(電)→水素→ (電)利用 変換2
【悪例】✖️再エネ(電)→水素→ (電)利用 変換2

経産省 エネ庁

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水素


水素社会実現に向けた 経済産業省の取組

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予算


NEDO






環境省



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副生水素